「名前なんてどうでもいいさ。
この石は俺とあいつの友情の証みたいなものさ。
それだけで良いんだ。」
「そうだね。この際、その長ったらしい名前はやめて、フィリップの友達の名前をつけたらどうだい?」
「あんた、面白いことを言うんだな。
それも良いかもしれない。
アベルの石か……
うん、良いかもしれねぇ!」
「これからは大事にしなくっちゃね!」
(アベル…?)
私はその名前を最近聞いたことを思い出した。
石の好きな親父さん…水晶の採掘場へ何度も来ていた…
「まさかとは思いますが……それはアランさんの御子息のアベルさんでは…?」
「さぁ…親父さんの名前は覚えてねぇな。」
「宝石の行商をされてた方ではありませんか?」
「その通りだ!
あんた、アベルの親父さんを知ってるのかい!?」
フィリップが、驚いた様子で声を上げた。
ヴェールとサリーも同じように目を丸くしていた。
「知ってると言うわけではないんですが、少し関わりがありまして…」
「そうか。それはなんとも奇遇だな。
じゃ、アベルのことも知ってるのかい?」
「いえ…アベルさんのことは全く知りません。
なんでもアベルさんは旅に出たまま、行方がわからないそうですよ。」
「親父さんがそう言ったのかい?」
「いえ……残念ながら、アランさんはもうお亡くなりになっているのです。」
「えっ…!」
フィリップは大きく目を見開いたまま言葉を失った。
「昨年のことだそうです。
アベルさんはまだそのこともご存知ないようです。」
「……そうだったのか…
それは気の毒なことだな。
まだ、そんなに年じゃなかっただろうに…
それに、アベルの奴…親父さんが亡くなったことも知らずどこをさ迷ってるんだ……」
フィリップは、途端に頭を抱え、苛々した様子でウィスキーの瓶をぐいとあおった。
この石は俺とあいつの友情の証みたいなものさ。
それだけで良いんだ。」
「そうだね。この際、その長ったらしい名前はやめて、フィリップの友達の名前をつけたらどうだい?」
「あんた、面白いことを言うんだな。
それも良いかもしれない。
アベルの石か……
うん、良いかもしれねぇ!」
「これからは大事にしなくっちゃね!」
(アベル…?)
私はその名前を最近聞いたことを思い出した。
石の好きな親父さん…水晶の採掘場へ何度も来ていた…
「まさかとは思いますが……それはアランさんの御子息のアベルさんでは…?」
「さぁ…親父さんの名前は覚えてねぇな。」
「宝石の行商をされてた方ではありませんか?」
「その通りだ!
あんた、アベルの親父さんを知ってるのかい!?」
フィリップが、驚いた様子で声を上げた。
ヴェールとサリーも同じように目を丸くしていた。
「知ってると言うわけではないんですが、少し関わりがありまして…」
「そうか。それはなんとも奇遇だな。
じゃ、アベルのことも知ってるのかい?」
「いえ…アベルさんのことは全く知りません。
なんでもアベルさんは旅に出たまま、行方がわからないそうですよ。」
「親父さんがそう言ったのかい?」
「いえ……残念ながら、アランさんはもうお亡くなりになっているのです。」
「えっ…!」
フィリップは大きく目を見開いたまま言葉を失った。
「昨年のことだそうです。
アベルさんはまだそのこともご存知ないようです。」
「……そうだったのか…
それは気の毒なことだな。
まだ、そんなに年じゃなかっただろうに…
それに、アベルの奴…親父さんが亡くなったことも知らずどこをさ迷ってるんだ……」
フィリップは、途端に頭を抱え、苛々した様子でウィスキーの瓶をぐいとあおった。



