十五の石の物語

「あ~~っ!」

しばらくして、サリーが突然大きな声をあげた。



「どうした?見つかったのか!」

サリーの所に私が駆け寄ると、サリーは半透明の小さな石の塊を差し出した。



「ほらっ!これって水晶だよね!」

「……そのようだな。」

「磨いたらきっとキラキラになるよね~!
今度、アランの奥さんに磨いてもらおう!
ここらにはもっともっと水晶の欠片があるかもしれないね!」

「そうかもしれないな。」

サリーははしゃぎながらまた土を掘り始めた。



(全く、人騒がせな娘だ。)

私は、心の中で愚痴を零しながら、元の場所へ戻った。



「あ、またあった~!」

サリーは水晶の欠片をみつける度に、大きな声をあげ、子供のようにはしゃぎ回っていた。
真剣にフィリップの木箱を探す気はなさそうに見えるサリーの姿に、私は眉をひそめた。



(これじゃあ、三人で探してるようなものだな。
せめて、くだらないことで騒がないでいてほしいものだ。)



「あ~~っっ!」

しばらくして、またサリーの大きな声が響き渡った。



(また水晶を見つけたか……)

度重なる事に、私が気にも留めず掘り続けていると、そこへサリーが駆け寄って来た。



「レヴ!これ見て!」

サリーが差し出したものは茶色く変色し、朽ちた小さな木箱だった。



「きっとそれだ!」

私達はヴェールに声をかけ、フィリップの所へ木箱を持って走った。