十五の石の物語

「何かあったのですか?」

「あぁ、かわいそうによ…
夫婦で旅行に出かけた先で、強盗に襲われてあっけなく殺されてしまったのさ。
夫婦にはまだ小さな子供がいたのになぁ…
まったくひでぇことしやがる…」

「そんなことが……」

ジャンの両親は亡くなっていた。
それもそんな惨いいきさつで…



(ジャン…気の毒に……)



「あんたはあの夫婦のことが知りたかったのかい?」

「いえ…そうではないのです。
ミカエルさんは宝石を扱ってらっしゃいましたか?」

「宝石?
わしにはそんなものは似合わねぇし、どれが何だかわからないからな。
宝石は扱っちゃいなかったが、あんた、宝石売りに用事があるのか?」

「えぇ…」

「それなら、アランに違いない。
宝石売りは意外と少ないんで、まず間違いねぇな。」

ついに私は探していた情報を掴んだ。
逸る気持ちを押さえ、私は話を続ける。