VALEN-TINE

それは彼が鍵をくれた日。


「ふっぅぇ~~!ぅぅぅぅぅ~!」

泣いて泣いて泣きまくって。
晴らそうと思ってたあのいやなこと。

“松本は話しにくいんだよなぁ”

いいわよ。別に、、、、けど・・・
すべての男子にそういわれているならと・・・・思ったら・・

涙が出て、とまらなくなった。

ただの1男子、関係ない1男子、好きでもない1男子。
だけど、男子。
男子はみんな一緒なんだって?だから詩音くんもきっとそう思ってるからって?

だから泣くしかなかったんだ。

初めてあそこまで好きになれていた。
何回もあきらめようとしたけど好きすぎてとまんなかった。

だから泣くしかなかった。

泣くしかなかった。