「それは、まだいえないから。」

・・・・・ぇ、何それ。
意味不明だから。
はきなさいよ、はきなさいったら~~~!!

「礼花、意味わかるから。もう聞かないよ」


礼花はそうはき捨て、教室をでていった。


「馬鹿!詩音の馬鹿!礼花怒らせるとか、何?喧嘩売りに来たなら、もう帰ってよ~!」

あたしはむすっとして教室を出て、礼花を追いかけた。


・・・・鈍感・・・・・・・・・・。


あたしはアイツのほうに一回だけ振り向くと心の中でそういい、また走り出した。