VALEN-TINE

あたしって臆病さん。
あー、、それは知ってたことなんだけど・・うー・・。
もう、うなるほどに。どうしようもないんだね。

それはもう、あたしにとっての一大イベントっていってもいいものだった。

臆病者、臆病者、臆病者、臆病者、臆病者・・・。

あたしの胸の奥でその言葉が何回もよぎった。
なんだか最悪だぁー。。

机に頭を打ち付ける。
教科書を頭の前に立て、前からあたしが見えないようにした。
そんなことしても、誰もあたしを見ることもなく、

ただ、はてなマークを頭の上につけたような顔をして、前を見つめていた礼花だけは
さっきと変わったような鋭い眼をして、


あたしを見つめていた。