VALEN-TINE

じゅ、ぎょ、う、お、わ、った、ら、


と口パクで伝えると、礼花は右手の親指と、人差し指をまげ、「OK」とあたしに伝えた。
うんうん、とうなずくと礼花はちょっと首をかしげ、その後黒板を見つめた。


―どうしよう――


あたし、話しちゃうの?
それとも、今日も逃げるの?