あたしの側を通るとふわっていい香りがして、 小さく音をたて、可奈子の隣に座った。 「よろしく、ね」 「よろしく…」 可奈子、顔赤すぎ。 完全に惚れてるな。 ―――「惚れました」 「知ってます」 「あれ、梨沙に言ったっけ?」 「顔に書いてあるから」 ただ今、休み時間。 可奈子のお話に 付き合い中。