リコリス燃ゆる




なんて報われない奴だろう。

もっと他に理由を見つけていたら望み通りに生きていられた。


いや、違うか。



痛みを快楽とみなし、快楽欲求を生きたいと錯覚した男だ。

どうせは早く死ぬ性分だっただろう。




「余計な怪我をしたな。
やはり馬車をとって帰るか」



「わ、私は大丈夫です!
歩いて帰れます!」


「やめろ。
お前に無駄に怪我をさせると無理をしかねないからな」



彼女がいなくなれば誰が代行を勉められるだろう。

いかんせんレインは健気すぎて放ってはおけない部下。


だからこそ俺は気に入っているのだが。