「テロリストへの便乗だな。
奴らは実力行使で国を統治する政治を異端という自称聖職者」
「そう!
神が教えた平和な世界、生きとし生けるもの全てがお手手つないで仲良しこよしできる素晴らしき楽園の創造!
ゆえに『我ら』は国を壊す!
楽園を造り上げるために!」
なるほど生きるには充分な理由になる。
生きることに意味を見いだそうとする人間にとっては、誰しも理由を必要とするのは当然のこと。
なにをどう考えたか、この男はつまり『聖職』を理由として掲げたらしい。
ああ、馬鹿がまたいた。
いずれ直ぐに殺される理由だ。
生きたい人間が掲げる理由としては相応しくはない。


