月の骨



 それから、もう30分ばかりその店にいた。

 会計を済ませ、店を出る直前、サービスの熱過ぎるお茶を啜りながら、山城が茶封筒を渡してきた。


「なんだよ、これ?」

「宿題だよ。」

「は?何だそれ?」

 僕の疑問に対し、山城は上機嫌で応えてくれた。十分に、酔っぱらっている証拠でもある。