翌日、僕は斎藤に会いに行った。

 時刻は朝の九時を少し回ったところだった。僕は車を彼の自宅近くの路上に止め、徒歩で彼の家まで向かった。

 もしかしたら、山城が訪ねてくるかもしれなかったが、彼の連絡先はわかっているのでこちらから連絡を入れればいいと思っていた。