僕はどうするべきだろう。

 窓から見える月は、明るく満ちているけれど、答えをくれることはない。
 

 あの月の周りを、朔夜を載せた探査衛星が周回している。

 そのことに、僕はひどく安心する。


 色々な思考が入り乱れ、なかなか眠気は訪れない。

 僕がベッドの上で寝がえりを打つと、スプリングが一人分の重みで、ぎしりと鳴った。一人でダブルベッドを使うには広すぎる。


 この家も、今の僕には広すぎる。