その日僕は、久しぶりに自分の家のベッドで眠った。

 山城の訪問が、僕の日曜日の予定を色々と狂わせたからだ。彼は一通り話をして、明日また連絡するといって帰って行った。

 僕には、一晩の猶予が与えられたという訳だ。

 
 事態は、思った以上に進んでいる。
 

 月面探査プロジェクトはてっきり成功したと思っていたのに。