山城は、コネを使ってこの仕事を取ったと言った。


 ならば。



「僕なんかより、お前がやるべきじゃないのか?」


 だから僕は、まだ手をつけずにいたのだ。


 しかし山城は、首をゆっくり横に振った。



「これは、お前がやるべきことだ。」



 そう言った山城の目には、強い光が宿っていた。