月の骨



「利用したなら、僕も一緒だ。」


 壮大な計画を利用して、僕は斎藤を殺そうとした。



 落下地点から周囲二キロは確実に被害がでるというのに。



 山城は苦笑いを浮かべるだけだ。


 僕は疑問に思っていたことを聞いた。


「……いつ、気づいた?」


 五年前より、僕は慎重になった。すぐにばれるような改ざんはしていなかったはずだ。