ありえねえって[完]





「今日保健室行かね?
さみいよ-っ。」


廊下を歩きながら烈がカーディガンの袖を伸ばして手を隠す。



秋が深まってきて、俺もカーディガンを羽織るようになった。




「そ-すっか。」


もう…あの夏風は俺をきれいにしてくれない……