怜は、混乱する頭で必死に断る言い訳を考える。
その様子を見つめる瀬野の顔がとても愛らしくて、怜は思考を一旦停止する。

瀬野は、特にかっこいいとかそういう訳ではなかった。
普通の顔立ち。
一重で、髪はスポーツ少年の様な短髪。

それでも、その時の怜を見つめる瀬野。
一点の曇りのないその瞳に押され、怜は言った。


「あ、うん。」

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