……ななななんで、この人知ってるの!?

怜は、不測の事態に頭を混乱させる。

「アカウント教えてよ。」

げっ!!!

つい、声に出しそうになってあわてて口を噤む。

危ない危ない。

瀬野は、クラスの中でも人気者の部類で誰とでも仲が良さそうで、いつも楽しそうだった。

そんな、影響力のありそうな瀬野の機嫌を損ねるわけにはいかない。
―――ええと、何て言えばいいんだ…?