家に帰ってすぐに眠くなった。

なんで人間は寝ないと生きていけへんの?

そんなことを思いながら、
私は目を閉じて、いつの間にか眠っていたらしい。




「……さん…」


どこからともなく声が聞こえた。

気づくと私は真っ白い大きな画用紙の上にいた。
周りは透明。真っ白な世界だ。



「だれ…あんた」



私を呼ぶ誰かは、
人間の形をしていなかった。
薄暗くて先があまり見えなかったがハッキリわかることがあった。

あれは、
腕が6本もあって、
足が一つだ。

別に不気味なんて思わない。
だって、腕が6本もあったら何が出来る?
何でもできてしまう。

人間以上のもの…
神…?



「アンタが神か?」




私が言うとそいつはいきなり笑って見せた。
しばらくすると奴は喋り始めた。



「一日、考えさせてやる。
お前の考えを俺はレポートの参考にしたいんだ」



…?
意味のわからないことを言って
やつは消えた。


俺ということは男?
いや、そもそもアレに性別はあったのだろうか…

そんなことを思っていると
いきなり視界が真っ黒になった。