「静かにしろよ!入ってこーい」
先生は一瞬怒鳴り、また優しい口調で呼びかけ
俺は眼中になかった。
が…転校生なので見た。
すうっと隙通った髪で目もくりくりしており可愛い方である。 てか可愛いだろ。
俺はそう思ったが興味を寄せなかった。
「え…と白川春奈です…よろしくお願いします」
控えめに挨拶し 男共は騒いでいる。
「うお、可愛い子じゃん」
「当たりキター」
「付き合わせて」
とか変なのも沢山。くだらねぇと思いながら
前の席の海人が話しかけてきた。
「な、な!可愛いくねぇ?超タイプ」
目がハートになりながらいつもの事だと受け流し。
「白川の席は…白鳥の隣だ、白鳥手上げろ」
先生から指を指され しぶしぶ手を上げ
白川からお辞儀された。
「お前、白川ちゃんまで奪うなよ!」
は?なんでだよと口にせず思った。
「知らん」
そっけなく返した。だるいくだりでいらついている俺。
