顧問である駿の言葉に、小鳥は納得がいかなままとりあえず更衣室に向かった。

ユニフォームに着替えて更衣室を出ると、全員でアップをしていた。

「…駿ちゃん知ってたの?」

ベンチに座っている駿に近寄ると、小鳥は睨むように駿を見つめた。

「…知ってた。」

「何で言わないの!?」

「…小鳩ちゃんと、美魅と璃里が…」

駿は苦笑いを浮かべながら小鳥を見上げた。

「ごめん。
怒るかな、とは思ってたんだけど。」

「…皆が嫌いになりそうだよ…」

小鳥は大きくため息をついた。

「綺麗に写ってたじゃない?
大丈夫、ちゃんと送っておいたから。」

「…えっ!?
送ったの?
本当に!?」

小鳥が顔面蒼白で慌てて言うと、駿は満足そうに微笑みながら頷いた。

「…駿ちゃんのバカ!!」

小鳥はそう言うと、突然の事に呆然としている駿を放置して、チームメイトに加わって八つ当たり気味に練習を始めた。