あんなやつ大嫌い

「もう!
駿ちゃん家に行くのになんで母さんの許可がいるのよ!!」

ちゃっかり部屋着に着替えてきた小鳥は、不機嫌そうにソファーに座った。

「親しき仲にも礼儀ありでしょ?」

駿は困ったように笑うと、テレビを消した。

「「駿くんコーヒーで良いの?」」

「あぁ、ありがとう…
ってえっ!?」

いつのまにか我が物顔でキッチンにいた美魅と璃里に、小鳥も駿も目を丸めていた。

「美魅ちゃん、璃里ちゃん、これお願いね。」

「「はい、お姉様。」」

いつも無表情の美魅と璃里が、僅かながら嬉しそうに目を輝かせた。

「小鳥も手伝って?」

優しい声がキッチンから響いてきた。

「嫌だよ…
こっち来たときくらい手伝いたくなーい。」

小鳥が言うと、キラリと鋭く光る目が小鳥を射抜いた。