あんなやつ大嫌い

「それは…
姉様と大将が仲良くなったら良いなって思って…」

「そしたら派閥とか関係なく好きでいられるし…」

「正直、二人とも素敵だから選びたくないし…」

三人の言葉に、皆がウンウンと頷いた。

「だから協力して仲直りさせようと思ったんですね?」

駿の言葉に全員が頷いた。

「それが本心だから、今までの事なんか関係なく協力出来るんです。
これが偽物の気持ちだったら、きっと皆で相談に来たりしないはずです。
だから、ちゃんと自分の意思でぶつからないとダメなんですよ?」

駿の言葉は全員の心に優しく入り込み、ようやく納得の表情を引き出した。

「さあ、皆も部活があるでしょう?
そろそろ行きましょう。」

駿が立ち上がると、全員笑顔を浮かべた。

「あっ、先生。
一つだけ質問しても良いですか?」

「なんですか?」

「先生はどうして二人の事詳しいんですか?」

一人の何気ない質問に全員の目が輝き、駿は困ったように微笑んだ。