大将はぐんぐんスピードを上げて、カーブで青を抜くとどんどん差を広げていった。

「きゃー♪」

「大将素敵ー♪」

「大将カッコイイ!!」

歓声か悲鳴かも分からないような声が校庭に響いた。

そして大将はそのリードを保ったままゴールテープを切った。

そして赤組の優勝が決まった。

「「やったー♪」」

赤組は大喜びで、抱き合ったり手を叩いたりしてリレーの選手を出迎えた。

小鳥も大将も赤組のメンバーに囲まれてしまい、話をする所ではなかった。

「姉様やりましたね♪」

「さすが大将!!」

皆嬉しそうに笑っていたし、小鳥も大将もつられるように笑っていた。

そして閉会式が始まり、赤組に優勝旗が渡された。

大将は受け取ると、堂々と天高く掲げた。

その瞬間生徒全員から歓声が上がり、体育祭は大盛り上がりのまま幕を閉じた。