あんなやつ大嫌い

美魅は怒りに震えた大将を横目に、小鳥の元へ向かった。

「…死んでる?」

「…死んでない。」

美魅の言葉に、小鳥は無表情のまま答えた。

「驚いた?」

「…驚いた。」

「嫌だった?」

「…嫌とかじゃないけど…」

「でもすぐ答えは出ない?」

「…それです。」

美魅は呆れたようにため息をついた。

「小鳥ちゃんは気づくの遅すぎだからねぇ。」

美魅は小鳥の横にしゃがむと退屈そうに言った。

「えっ!?
美魅、もしかして…
ってか何で知ってるの!?」

「…気付いてた。
それに、生まれたときから知ってた。
…生まれたときは大袈裟だった。」

「えぇー!?」

小鳥は目を見開いて叫び、美魅は涼しい顔をしていた。