午前の競技はクラス対抗が多く、午後からはクラブ対抗や選抜対抗の競技が控えている。
「とりあえず姉様と大将は、午前は体力温存で!
午後の競技は全力でお願いします!」
それが赤組の作戦だった。
が、小鳥と大将が素直に実行するはずもなかった。
「あっち!
あの白狙うから!」
「右だ!
突っ走れ!!」
三年生の騎馬戦では上になった小鳥と大将の、武将さながらの活躍が光り、赤組が勝利を納めた。
そしてクラス対抗リレーでは、選手じゃなかった二人が怪我人の代わりに急遽出場したのでまたしても赤組が勝利した。
「「ペース配分してる?」」
「「余裕♪」」
美魅と璃里の問いかけにも、まだまだ笑顔で答えていた。

