でもそれは他の組も同じようなもので、白組は背中に『絶対的勝利』とプリントされているし、青組も『断トツ優勝』とプリントされている。
着ている全員のテンションがそもそもおかしいし、なにより全生徒が注目していたのはやっぱり小鳥と大将だった。
「後ろ縛れてる?」
長ランに赤のたすきを締めながら小鳥が言うと、大将は苦笑いを浮かべた。
「縦結びで良いのか?」
「直して!」
仲睦まじくたすきを絞め合う二人の姿に、何人が見惚れているか分からない。
それくらい二人は朝から注目されていた。
「「そろそろ集合時間じゃない?」」
美魅と璃里に言われて、小鳥と大将は慌てて支度を済ませた。
「にしてもお前ら、本当にそれにしたのな?」
大将が呆れたように笑うと、二人は満足げに背中を見せた。
『マジ無理』『本当無理』
美魅と璃里のやる気の無さが全面的に現れた言葉の下に、一応小さく『叩き潰す!』とプリントされていた。
誰が見てもやる気を無くしそうなプリントに、美魅と璃里は自慢げだった。
着ている全員のテンションがそもそもおかしいし、なにより全生徒が注目していたのはやっぱり小鳥と大将だった。
「後ろ縛れてる?」
長ランに赤のたすきを締めながら小鳥が言うと、大将は苦笑いを浮かべた。
「縦結びで良いのか?」
「直して!」
仲睦まじくたすきを絞め合う二人の姿に、何人が見惚れているか分からない。
それくらい二人は朝から注目されていた。
「「そろそろ集合時間じゃない?」」
美魅と璃里に言われて、小鳥と大将は慌てて支度を済ませた。
「にしてもお前ら、本当にそれにしたのな?」
大将が呆れたように笑うと、二人は満足げに背中を見せた。
『マジ無理』『本当無理』
美魅と璃里のやる気の無さが全面的に現れた言葉の下に、一応小さく『叩き潰す!』とプリントされていた。
誰が見てもやる気を無くしそうなプリントに、美魅と璃里は自慢げだった。

