あんなやつ大嫌い

「で、じゃんけんの結果ひーくんが団長で？」

「小鳥ちゃんが副団長になったの？」

その日の夜、小鳥の部屋に集まった四人は宿題を広げながら雑談にふけっていた。

「「そう…」」

珍しく口を揃えた小鳥と大将は、落胆しきった顔で頷いた。

「まぁ、駿ちゃんの気持ちも分かるのよ？
確かに心配してくれたし、試合も応援に来てくれたし…」

「だから駿兄の意見は最もだよ。
でもなぁ…」

「「嫌なものは嫌だしなぁ…」」

再び声を揃えた小鳥と大将は、崩れるように机に突っ伏した。

「「諦めが肝心。」」

美魅と璃里の冷たい声が二人の胸に突き刺さった。