りかこは聞こえないのか
はたまたそんなフリをしているだけなのかはわからないが、
自分のハンカチで上靴の中を拭き
それを履いて中に入っていく。
それで平気なのか?
教室にはいると、りかこの机には藁人形のような絵が書かれ、
彫刻刀が刺さっている。
なんて酷い有様なんだ…
卑怯すぎる…
「誰だよ!こんなことしてんの!
お前ら恥ずかしくねーの?」
俺はクラスのやつらに叫んでやった。
りかこの背中がピクっと跳ねる。
しかし、幽霊の俺の声は、
りかこ以外には聞こえない。
「何ビクビクしてんだよ?
だったら帰れよ。母親にも捨てられて?天涯孤独なりかこちゃん!」
「かわいそー」
俺の発言のせいで、逆にりかこが責められてしまった。


