「涙、大丈夫そうだね」 「涙?」 聞き返し、詩音があたしの涙をすくいとったことを思い出す。 体温が急速に上昇した。 「えーっと、大丈夫!うん、今日は大丈夫…!」 懸命に答えれば、詩音は満足そうにうなづいた。