彼の名前を知りたいというあたしの疑問は それ以上の情報まで明らかにし、あっさり解決された。 今度こそ、引き止める理由が何もないあたしに、詩音はまたくるりと背を向ける。 あたしが名残惜しそうに、視線をからみつけると