周囲をとりまく闇が、まったく気にならなかった。

こんなことは珍しい。

迎える明日に期待することも

もう、長いこと忘れていた気がする。

あたしは大切な宝物が戻ってきたような、そんな幸せな錯覚に酔っていた。


この胸の高鳴りが、いつまでも続いてくれればいいのに…

そう思いながら、今夜の余韻をかみしめた。