ここにある

形のいい唇が少しだけ開いて

「うわぁ~」

と感嘆の声が聞こえてきそうだ。


あたしは、自分より頭ひとつ分高い詩音を見上げながら

込み上げる、おかしさを、ぐっとこらえた。