び「たろうさん、あれは鴨でしょ」 た「葱じゃ」 び「鴨葱でしょ」 た「鴨葱は性欲剤じゃ」 び「ええぇ~、そうなんですか?」 た「食べれば皆同じじゃ」 び「それって…」 た「ほれ、はるさん、びすけに葱わけとってくれや」 鴨葱に見えたそれは 葱をしょい腰を折って歩いてくる春婆さんだったのだ .