「紗雪、顔が赤くない?」


松田さんとのお出掛けの翌日。

あたしは夏休みでお休みだけど、お姉ちゃんは普通にお仕事。

でも、二人で朝ご飯を食べる。


「ちょっと触るよ」


「んっっ」


お姉ちゃんの手が、あたしの額に触れる。


「んーっ、少し熱いかな?」


「ちょっとダルい……」


「昨日、陽斗くんとなにして遊んできたのよーっ、いったい!!」


「ドライブしただけだよー」


クスクスッと笑うお姉ちゃんに“今日は大人しく寝てなさい”って、言われてしまった。

片付けをしてあたしは、いそいそとベットに入る。

ベットに入る前、熱を計ったら37.2度だった。