それから時間はゆっくり流れ…… 外は真っ暗になった。


「紗雪、あたし先に寝るよ?」


「あたしももう寝る。 リビングの電気、消すね」


電気を消そうとしたら……。

ピンポーンッと、チャイムが鳴った。


誰だろう?


「お姉ちゃん?」


「こんな時間? もう、迷惑な時間」


少しイライラしながらお姉ちゃんが玄関に向かう。

あたしもその後ろをひょこひょこついて行く。


のぞき窓から覗いて…… クスッとお姉ちゃんが笑った。


「紗雪、玄関開けてみな」


「ん?」