でもどうしてわかったんだろう。

あたし、全然松田さんとのことをお姉ちゃんに話してないのに。


「んで、陽斗くんとどうだった? 楽しかった?」


「楽しかったよ」


「それはそれはー!」


もうっ、お姉ちゃんのバカ。


「んで、やけに部屋がきれいだけど…… 陽斗くんが来るから張り切ったわけね」


あぁ、もう完全に何もかもあたしのお姉ちゃんのいない間の行動がバレている。

まぁ、間違ってないんだけどさ。


「ふーんっ」


とかいいながら、笑うのは嫌っ!

絶対、なにか考えている笑い方だもん。


お姉ちゃんの頭の中なんて…… 考えただけでも恐ろしい。