「募集かけているんだけど、時間が時間なだけに、なかなか来なくて……」


松田さんに会えないことは確かに寂しいことだけど、お仕事はしょうがない。

松田さんの変わりはいないんだから。


「紗雪ちゃんの彼氏の変わりもいないから」


「メール、もらえるだけで嬉しいですから」


「ありがとう。 陽斗にこんないい彼女ができて、俺は嬉しいから。 今度の紗雪ちゃんの文化祭だけど、その日は陽斗に土日のどちらか休みやるから楽しんでおいで」


「はい!! ありがとうございます」


松田さんと文化祭、回れるんだ。

お仕事が忙しいと思ったから、半分くらい…… いや、半半分以上、諦めていた。

でも、今、店長さんがお休みくれるって言ってくれたから、絶対大丈夫だ!!


「テーブルに、お菓子とジュースあるからそれでも食べて時間潰していて」


「ありがとうございます」


テーブル上に、ちょこんとここのコンビニの袋が置かれていた。

中を確認すると……。


「わぁー」


「よく、買っていくよね?」