今夜の夕ご飯はラーメンに決まった。
松田さんが連れてきてくれたラーメン屋さんは駅の裏にあった。
外観はやや小さいように思えるが、中は想像以上に広い。
仕事帰りのサラリーマンだけでなく、女性のお客さんも少しだけいる。
あたしたちは奥のテーブル席に案内される。
「紗雪ちゃんは何にする?」
「んー、醤油ラーメンで!」
「チャーハンなり、餃子はいる?」
「ラーメンだけで大丈夫です」
「はいよー、了解」
松田さんはメニューを見つめているので…… なにかと迷っているみたい。
「チャーハンと餃子。 紗雪ちゃんならどっちが好き?」
チャーハンと、餃子?
どうしたんだろう、急に……。
チャーハンと餃子なら……。
「チャーハン……」
「はいよ。 ありがとう。 すいませーん!!」
松田さんが注文を取ってくれて、店員さんは奥のキッチンへ行った。
松田さんの注文を聞いていて、ふと――― 思った。
「さっきの“チャーハンと餃子”って、チャーハンセットか餃子セットにするか迷ったんですか?」



