暑い日差しがアスファルトを照りつける……。


「暑い……」


「紗雪、カラオケ行かない?」


「いいよ。 この暑さから抜けられるなら」


あまりにも外は暑くて、耐え切れられそうに無い。


今日は明日香と遊ぶ日。

買い物でもしようかと思っていたけど、外は暑い。

お店をハシゴしようとしても、暑くて動く気がしない。


ならば……。


「カラオケでいいよー」


「駅の近くのとこでいい?」


「いいよー」


「紗雪ー、あたし割引券あるんだよねー」


明日香はそういって、ニヤニヤしながら財布からそれを取り出した。


フリータイムで部屋に入る。

ついでにドリンクバーもつける。

アイスティーを持って、部屋に行くと……明日香がお菓子など準備していて、やや怪しい笑みを浮かべているようにも見えるのは、どうしてだろう?


あまり、良い予感がしない。


「紗雪ー」


ほらほらー!!

あたしを呼ぶ声からもう怪しい。


「な、なに?」