…… えっ?

あたしと松田さんがって、ことだよね?


あたしが一人、呆然としていると真剣な声で松田さんが言った。


「付き合ってます―――」


えっ?

あたしと、松田さん――― 付き合っていたの?


そんなの、初耳なんだけど…… 。


「そうなの。 でも、陽斗君…… 紗雪は“付き合っている”なんて、思ってないみたいよ?」


クスクスと笑いながら言う、お姉ちゃんがいて。

驚きを隠せない松田さんがいる。


「まだご飯まで時間が掛かるから二人で話し合っていなさい」


これは、松田さんと話し合う必要が大いにある。


しかし…… あたしと松田さんは、一体いつから付き合っているということになったんだろうか。


今まではただの、お隣さんだったのに……。


「紗雪ちゃん?」


「はっ、はいっっ」