先生へ
こうやって先生の名前を呼べるのは、これが最後です。
先生がこの手紙を見つけてるってことは、もう私はそこにはいないはずです。
…なんだか、ありがちですね、このパターン。
予感はしてました。
先生と長くいられることはないってこと。
短かったけど、それでも幸せでした。
先生と付き合えることになったとき、生きていて良かったって、思いました。
…いえ、もっとそれ以前から、ずっと思ってました。
だから、後悔しました。
もっと自分自身を大切にしていれば、こんな風に短い人生にはならなかったと。
先生は後悔を嫌いますよね。
私も嫌いです。
でも、今回ばかりは……後悔せざるを得なかったんです。