平助君は、てに持っていた焼きいもをそのままパクリと食べた


「焼きいもってのは、そのまま食べんのが一番だ!!」


「は、はい」


正直、ちょっと躊躇った


だって、少しお行儀が悪いから

こんなこと城で、兄上様やじぃの前でやったら怒られるから



でも……いまは、ちょっとくらいなら大丈夫…なはず


私は、意をけっして、パクリと食べた


「………おいしい」


素直に感じた

城のどんな高級な食べ物よりおいしく感じた


「平助君…おいしいですね」



気づけば、私の顔は満面の笑みをつくっていた


「/////……っ…そっちのほうがいい」


「へ?」


私がキョトンとしていると、平助君は手にもった焼きいもを全部食べた


そして、私の頭をぽんぽん撫でた




「そおやって、笑ってりゃいいんだよ、お前は」