「平助、人の部屋に勝手に入ってくんじゃねぇよ」


呆れがおの永倉さんを、平助君が睨みつけた


「何いってんだよ…ここ俺の部屋だから」


「えっ!!永倉さんの部屋じゃないんですか!?」


すると、永倉さんは「ガハハ」と笑いながら焼き芋を一口食べた


「笑い事じゃねぇよ…」


平助君は呆れながら、私の隣にすわった


はぁ…


永倉さんにすっかり騙された


「騙されたなんて、ひどいな、風珱ちゃん」


「へ!!」


驚く私に永倉さんは呆れながら笑った

「心の声がだだもれなんだよ…風珱ちゃんは分かりやすいからな」



「すみません…」

私がしょげていると、永倉さんが頭を優しくなでてくれた


「そんなきにすんなって……それより、焼きいも食おうぜ」



「は「組長、巡察の時間です」


返事を遮ったのは、開けっぱなしの襖の前に丁寧に座る隊士さん


そして、そこ言葉に反応したのは

「おう!!いまいく」


永倉さんだった