「ここかしら?」
目の前の部屋の襖を恐る恐る開けてみると
「よお!!風珱ちゃん」
「よかった…あってた」
永倉さんが焼き芋を食べながらむかえてくれた
永倉さんは、私に焼き芋を差し出してニッと笑った
「風珱ちゃんも食うか?」
「はいっ!!」
私は永倉さんの隣にすわって、焼き芋をうけとった
焼き芋なんて、城で食べたことがないから嬉しいな
それにしても…
「焼き芋って、どうやって食べるんですか?」
「……」
私の言葉に固まる永倉さん
少しすると、永倉さんはやっと口を開いた
「……風珱ちゃん、焼き芋食ったことないのか?」
「はいっ!!」
「それはほん「ええーっ!!」
永倉さんの言葉を遮って、平助君が勢いよく部屋にはいってきた


