「あれは……「土方……」



私の言葉を遮った錦さんは、トシさんを睨みつけていた


そして、門までつくと、トシさんと錦さんは向き合って睨みあっていた



「に…しきさん?」

私が勇気をだして声をかけると、トシさんこちらをギロリとみた


「錦さん?」



何故か、トシさんのうしろからは、黒い何かが出ていた


「と、トシさん?」


私がトシさんの名前を呼ぶと、今度は錦さんにギロリとみられた


「トシさん?」




錦さんのうしろにも黒い何かが出ていた



すると、トシさんが口を開いた


「随分遅いじゃねぇか?"錦さん"よ」



なぜか錦さんを強調するトシさん



すると、今度は錦さんが


「ちょっと用事があってな…"トシさん"よ」



と、トシさんを強調していった




二人の間には、ビリビリと火花が散っていた



これって、犬猿の仲ってやつですか?