その頃となりの部屋では………───





「綺麗な……ひとですね……」



「なんじゃ、錦………惚れたのか?」



すると、新見は今まで芹沢にもみせたことの無いような笑顔で呟いた



「いえ……綺麗だと思っただけですよ」



(こいつ………惚れておる)


その時芹沢は思った


それほと、新見は穏やかな笑顔を浮かべていたから



「今日は、錦の部屋に泊めてやれ」



新見は、驚いたがまた笑顔で頷いた



それは、芹沢にしては珍しい優しさだとわかったから


「今日は酒がのめませんね……」




「いってくれるのぅ……」



二人で笑いあった