それをきいて、天神さんは笑った
「ふふふっ……風珱ちゃんは面白いひとでおすえ……もちろんでおす……あちきでよければ」
「ほ、ほんとですか!!」
自分の顔が華が咲くように笑顔にかわったのがわかった
友達ができたことが、嬉しくて嬉しくて
私は、一人で舞い上がってしまっていた
「す、すいません……一人で舞い上がってしまって」
すると、天神さんは俯き気味に、でも笑顔で呟いた
「そんなことありんせん……それに、あちきも嬉しいんでおす……友達になってくんなんしなんて、言われんしたことがなかったゆえ」
はずかしがりながらいう天神さんがとても可愛くみえた
「よろしくお願いします!」
私が笑うと、天神さんも笑ってくれた
「あい、よろしゅうお願いしんす」
それが嬉しくて嬉しくて
勇気をだして、命をかけて城をでてきてよかったと思えた
それから、私達は暫く話しこんだ
時間がたつのも忘れて
私には、和宮様とじいしかいなかったから、全てが新鮮で、楽しくてしかながなかった