少し歩き、一つの部屋に入ると、天神さんと知らない男の人がいた


「天神さん!!……と」


すると、芹沢が天神さんの隣に座った


「風珱、こいつは、壬生浪士組の局長のひとりの、新見錦だ」


私が新見さんをみると、優しく微笑まれた


一礼すると


「ほら、風珱ちゃんも座りなさい」

と自分の隣を指差した



私が座ると、芹沢が立ち上がった


「では、錦、いくかのう」



「い、行くって……」


すると、芹沢が優しく微笑んだ


「女子だけで話したい事もあるだろう……儂たちは隣の部屋で飲んでいる……時間がたったらこい」



私は頷いた



これは、芹沢の優しさ


この優しさを無駄にしないようにしなくては




芹沢がいなくなった部屋で、私と天神さんは向き合っている



私は、素直に自分の気持ちを伝えた



「あの………私の頼み、きいてもらえませんか?」


すると、天神さんは不思議そうに首をかしげた



「あい、なんでありんしょうか?あちきにできる事なら」



「………私の友達になってくれませんか?」